上海問屋の「DN-80499」(ブラウンはDN-80500)を買いました。問屋DDなんて呼ばれています。ダイナミック型ドライバを高音用、低音用と、二種類搭載している低価格帯では珍しいタイプのイヤホンです。
*注意: この写真の問屋DDはL/R表記を消し、プラグ交換をしてあります
私はこの価格帯のイヤホンは他に、panasonic RP-HJE150、pioneer SE-CE521-Kを所持しているのでこの二機種との比較になりますが、問屋DDははるかに厚みのある個性的な音がしますね。基本的に低音が多く、その低音を出しながら高音も出してくると言う刺激的な鳴り方です。サ行の刺さりはありませんがギリギリまで出してきます。解像感は、良:CE521>DN-80499>HJE150です。
また、デュアルダイナミックドライバの効果か音域も広いです(広:DN-80499>CE521>HJE150)。高音側は、ハイハットが弱く色艶もあまり感じないですが、上の方までしっかり出てるなと言う印象。音量大き目が楽しく聴け(SE-CE521は大音量で'荒れ'を感じる)、小音量で平たく元気がなくなるタイプです。
- RP-HJE150-K - Amazon (中低音より、丈夫。低い低音と高い高音が出てない感。)
- SE-CE521-K - Amazon (スポンジ付で微ドンシャリ、繊細素直。面白みは少なめか。)
音は素晴らしいんですが作りは微妙です。細く、捩ってあるだけのケーブルがすぐに断線しまいそうで不安になります。シェルの接合面が粗く、耳珠(Tragus)に多少痛みを感じます。まぁ、\1000なので納得しています。着け易さ頑丈さはHJE150が一番かな。
装着感は悪いです。私は通常のかけ方では少し浮いてしまい外れ易く、色々試した結果、左右逆のSHURE掛けがしっかりフィットすることが分かったので、左右逆接続でプラグ交換をしています。耳珠の痛みも、やすり掛けをして解消済みです。ちょっとした改造を躊躇せずに行えるのは安イヤホンの楽しさのひとつですね。
そして、この左右逆のSHURE掛け、同形状と言われている「Brainwavz R1」の標準的なかけ方で、よく見ると問屋DDとBrainwavz R1はシェルの形が左右逆のようです。(持っていないので画像を貼れません。)ケーブルも違いますね。問屋DDのケーブルにはハリガネが入っているのでシュア掛け自体はしやすいです。
- Brainwavz R1 - Amazon (Lのシェルのアップ画像があります)持ってない…
- DN-80499 - 上海問屋 (ケーブル接続部付近にR表記が見えます)
その他、ステムは太め(5.5mmくらい)で凸凹はなく、内側はドライバごとに( | )こんな感じの仕切りあり。ノズルにフィルタの網あり。イヤーピースはダブルフランジが一種、シングルのS、M、Lの合計4ペア付属です。ステムに凸凹がないので、音色に大きな影響がある位置決定は少々面倒ですね。セッティングに手間取りました。
高級機には敵わないだろうし、欠点もあり、得手不得手も感じるので、「イヤホンなんて一本だけでいいじゃん」の人には勧めにくいですが、この音色は低音好きの安イヤホンコレクターにお勧めできるくらいの個性は感じました。たった\1000でこれですよ。
以上簡単なレビューでした。よかったらぜひ。
追記: 低音ホンではなく、低音に特徴のある強ドンシャリホンです。
得意分野はこっち系かなぁ。ダメだと感じたのはFF13サンレス水郷。これはCE521の方が綺麗。